2019.08.15 初稿
2019.08.26 更新
世界の最高賞金総額は36億円
2019年8月20日から25日まで上海にて開催された、Dota 2の世界大会「The International 2019」が、2019年7月25日に開催されたフォートナイトの世界大会「Fortnite World Cup Finals」の賞金総額32億円(3,000万ドル)を上回り、世界最高賞金総額の大会となりました。
「The International 2019」の賞金は、 主催者より提供される Base Prize Pool (160万ドル)に加えて、大会最終日となる8月25日まで、 Contributed Prize Pool (ゲーム内アイテム課金の25%)が賞金に加算されていくシステムを採用しており、最終的な賞金総額は約36億円(3,430万ドル)、優勝賞金は約16億円(1,560万ドル)となりました。
2019 $34,309,458
2018 $25,532,177
2017 $24,787,913
2016 $20,770,460
2015 $18,429,613
過去5年の同大会の賞金総額の推移は上記のとおりとなっています。
2017年から2018年への増加率は3%であったのに対して、2018年から2019年への増加率は34%となっており、世界的にeスポーツへの資金流入が加速していることが伺えます。
国内の最高賞金総額は1億1千万円
国内における最高賞金総額の大会としては、 2018年12月に開催された、シャドウバースの世界大会「Shadowverse World Grand Prix 2018」 の賞金総額約1億1千万円(100万ドル)となります。
その他の高額賞金の大会としては、 2017年7月に開催された、モンスターストライクの全国大会である「モンストグランプリ2017」の賞金総額5,000万円、2019年の1月から3月にかけて開催された、League of Legendsの国内リーグである「LJL 2019 SPRING SPLIT」の賞金総額2700万円 などが挙げられます。
日本で高額賞金を出せない理由
日本でeスポーツの大会を開催するにあたっては、「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」、「刑法」、「風俗営業法」などの法律に抵触しないように、資金の捻出先などの枠組み作りが必要となります。
この法的な課題については、税金にも関係してくる論点となりますので、改めて別の記事にて詳細にレポートします。
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